こんにちは。せかいひろしです。
みなさんは、パイロキネシスという超能力を聞いたことはありますでしょうか?
漫画やアニメではよく出てくるもので、「炎」をコントロールする能力です。
とても綺麗でかっこいいことから強いキャラクターが扱う能力の代表格ですよね。
しかし、現実の世界で本当にその能力が存在するのか疑問に感じたことはありませんか?
本記事では、パイロキネシスの概要からその原理、正体までを解説していきます。
パイロキネシスとは?
パイロキネシスとは、無から「炎」を現出させ、コントロールする超能力のことを指します。
元々、ギリシャ語の「火、稲妻」を意味する「パイロ」と「動き」を意味する「キネシス」が合わさった造語になります。
そのため、炎を動かすことのできる能力ということになります。
昔からパイロキネシスと思われる現象は、報告されてきましたが、名前自体は、アメリカのモダンホラー小説作家スティーブン・キング氏の「ファイアスターター」という小説で初めて登場しています。
つまり、スティーブン・キング氏が命名した能力名ということになります。
また、現在でもその正体を完全に究明することはできいない謎の多い現象です。
パイロキネシスの原理(仮説)
2022年現在でもパイロキネシスの正体や原理を解明することはできていません。
そのため、パイロキネシスの原理については、不明としか言えないです。
また、これまでの目撃記録の発火現象も、そもそも本当にパイロキネシスが原因で起きたかは分かっていません。
なぜなら、超能力自体が再現性が極めて低いため、第三者が同一の条件で検証しようにも検証をすることができないのです。
科学的に言えば、再現性が低い現象なのです。
それでも、無理やりパイロキネシスの原理を解説すると、「超常的な手段を用いて、物質を高エネルギー状態にさせ、その物質の発火点を超えさせる」これが、パイロキネシスの原理であると思われます。
そもそもモノが燃えるとは、物質の分子や原子が超高速で移動できる「現象」を指すからです。
次章では、現在考えられているパロキネシスの正体について紹介したいと思います。
パイロキネシスの正体
ここでは、パイロキネシスの正体とされているいくつかの仮説を紹介したいと思います。
静電気説
これは、パイロキネシスを現代科学で説明する場合に用いられる仮説であります。
静電気とは、静止した状態の電気のことを指します。なので、帯電はしているけど、電気自体は流れていない状態と言えます。
電気は流れなければ、感電することはないため、我々はドアのぶを触るまでは何も感じないのです。
ちなみにこのことから静電気は、「静」電気と呼ばれているのです。
つまり、帯電状態の人が発火点が低く燃えやすいものを触り、電気が流れたことがきっかけで発火をしてしまった。
これがパイロキネシスの正体なのではないかとする説です。
実際、消防庁の火災統計によると、
「静電気スパークを発火源とする火災が年間平均して100件程度発生し,この傾向は20年間ほぼ横這いとなっている。」
消防庁の火災統計
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieiej/29/8/29_624/_pdf
という統計データも出ているので、完全に全てのパイロキネシス現象が静電気によるものとは断定できないにしろ、一部は静電気による可能性が高いと言えるのです。
しかし、もちろんこの説にも反証があります。
上記の静電気が原因による火災は、溶剤やガソリンなどの燃えやすい物質で起きていることが多いので、紙や布が燃えているわけではありません。
これは、通常の静電気が1000〜4000ボルト程度と言われており、紙や布が静電気がきっかけで発火をするには、数万ボルトは必要とされているためです。
なので、特殊な条件下でなければ、通常ではあり得ないと指摘する専門家もいます。
マジック説
これは、世界的に見ても目撃証言が少ないことが原因で囁かれている説です。
つまり、パイロキネシスなどは本当は存在しないということです。
実際、マジシャンも観客にタネと仕掛けを悟られることなくパイロキネシスを実演することは容易です。
この動画のマジシャンがとても分かりやすいのでおすすめです。
マジックの種は秘密であることがほとんどですが、炎を演出する際によく使われる代表的な素材は、「ニトロセルロース」という化合物や「リン鉱石」と言われています。
ニトロセルロースは着火すれば、一瞬で燃焼するため、非常にマジックとの相性が良いそうです。
リンはマッチの先端で着火剤として使われているほど、容易に発火する鉱石です。
その発火点は34〜36℃なので、いかに簡単に発火するか分かることでしょう。
まあ、もし仮にパイロキネシスがマジックであった場合その答えが日の目を見ることは難しいでしょう。
マジシャンはタネを明かしたくないのが世の常なので。
原子や分子に電磁波を照射している説
これは、パイロキネシスを超常現象として説明するために用いられている仮説になります。
日常の範囲の物質が発火をするためには、酸素と高エネルギーが必要になります。
これは、燃焼とは、可燃物が酸素と激しく反応する化学反応であるからです。
高エネルギーと聞くとSFのように感じるかもしれませんが、要は電磁波です。
ストーブや焚き火、ガスコンロの前に手を当てると、熱を感じると思いますが、あれが電磁波の一種である遠赤外線が発生しており、そのエネルギーを手が受け取ったことで、手の分子が振動をしたことが原因であります。
地球上であれば、酸素は満遍なく存在しているので、あとは高エネルギーを可燃物に照射すれば、発火することになります。
実際、脳はまだまだ未知の部分があるので、一部の特殊な人は、意識すれば高エネルギーの電磁波を物質に照射できるのかもしれません。
原子や分子などの物質自体を振動させている説
これは、アニメや漫画などで登場するパイロキネシスの原理の説明方法であります。
超常的な手段を用いて、発火させたい物質の原子・分子・物質を直接振動させて発火させてるというものです。
現代科学では、再現できない手法なので、科学的にはなんとも言えないのが現状であります。
また、対象の原子・分子・物質を直接振動させていることから、サイコキネシスから派生した能力とも言えます。
サイコキネシスとは、物体を自由自在に動かしたりさせる超能力のことを指します。
>サイコキネシスの記事はこちら(現在準備中)
これまでのパイロキネシスの記録
ここでは、これまでに新聞の記事や記録として残っているパイロキネシスと思われる記録を紹介したいと思います。
1882年 アメリカの24歳青年のケース
これは、1882年アメリカのミシガン州にある「ミシガンメディカルニュース」やニューヨーク州にある「ニューヨークサン紙」の報告によるケースになります。
ミシガン州に住んでいる24歳の青年が紙や布に息を吹きかけるや手で擦るなどをするだけで対象物を燃やすことができたというものです。
しかし、情報が古いのでこれ以上の詳細は残念ながらありません。
もちろん審議は不明ですが、息を吹きかけたり、手で擦ったりと対象物に触れてから発火させていることから、個人的にはマジックの可能性が高いケースでありそうです。
1986年 アメリカの少年のケース
これは、1986年のアメリカのサンフランシスコ州の「サンフランシスコ・ブリテン紙」が報道したケースです。
カリフォルニア州のターロックに住んでいる少年が、見るだけで物体を燃やせるので、住民から恐れられているというものでした。
こちらも情報が古いので、これ以上の詳細は残念ながらありません。
マジックの可能性も否定できませんが、見るだけで燃やせるのであればパイロキネシスの可能性はありそうですね。
1982年 イタリアのベビーシッターのケース
これは、1982年のイタリアで発生した連続火災事件が元のケースであります。
驚くべきことに同一のベビーシッターが働いている3軒の家で、1ヶ月という短い期間で5回も火災が発生したのです。
そのあまりの異常さに当時ベビーシッターとして勤務していた女性は「パイロキネシスなどの超自然的な力によって放火させた」という異例の理由により逮捕されました。
その上有罪判決となり、実刑判決を受けることになりました。
これはまるで中世の魔女狩りのようであるということで、新聞各社は「魔女と呼ばれたベビーシッター」と書いたとのことです。
ちなみにこちらの事件はあまりにもインパクトが大きかったために、後に「スーパーファイアー」という名前の映画となりました。
パイロキネシスを身につけるための練習方法
ここでは、インターネットでよく見かけるパイロキネシスの練習方法を紹介したいと思います。
実際に、可能かどうかは不明ですが、忍耐力のある方はぜひチャレンジしてみるといいかもです。
やり方はとても簡単であり、材料は100均一で揃います。
- 透明なプラスケース or ビン
- マッチ
- テープ
<やり方>
- マッチが垂直になるようにテープでプラスチック or ビンの蓋に固定をする
- 風が吹かないようにプラスチックケースを被せる
- 精神を集中させる
- 目の前のマッチが燃えるイメージを心の中で作る
- 心の中で作った念を送る
イメージとしては、HUNTER×HUNTERのクラピカが鎖を具現化させる練習方法と似ています。
その他にも蝋燭を用いて同様のことをする練習方もありますが、蝋燭をゼロから発火させるのは至難の技なので、とても発火しやすいリン鉱石が塗られているマッチを使用して練習をする方が楽だと思います。
まあマッチでも発火させることができたら、大したものですけどね(笑)
一応、世界的ベストセラー「アミ 小さな宇宙人」という書籍によると、「精神レベル」を高めれば、超能力は人類でも発現可能ということなので、希望はあるのかもしれません。
>アミ小さな宇宙人についてはこちら(現在準備中)
ただし、火を扱うことになるので、くれぐれも火には用心していただければ幸いです。
パイロキネシスを体験できる作品
ここでは、パイロキネシスがどういう力なのかを体験できる作品をいくつか紹介したいと思います。
【映画】/スーパーファイアー(2001年)
これは、2001年にイギリスで製作された実写を元に脚色して作られた法廷映画です。
あらすじは以下の通りです。
ベビーシッターとして雇われたジュリー。彼女は雇い主夫婦からの嫌がらせにうんざりしていた。そんなある日、火事が起こり、彼女は重要参考人として逮捕されてしまう……。
TSUTAYA/スーパーファイアーよりhttps://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA00007Z7QD
イタリアで実際に起きたパイロキネシスが原因ではないかと言われる連続火災事件を映画化した作品です。ただ、映画されるにともなりかなり脚色されていると思いますのでその点だけご注意を!
また、TSUTAYAではレンタルすることができました。
【映画】/炎の少女チャーリー(2022年)
これは、ホラー小説の巨匠スティーブン・キング氏の作品を映画化した作品であります。
あらすじは以下の通りです。
チャーリーは生まれつき自然発火の能力を持っており、その能力は成長と共に覚醒し、彼女自身も制御ができないものへと変化していた。そんな娘を懸命に守ろうとする父のアンディだったが、政府の秘密組織にその存在を気づかれてしまう。彼女の能力を利用しようとする秘密組織からチャーリーたちは逃亡を図るが、事態はチャーリーの特殊能力と秘密組織の壮大なバトルへと発展していく。(引用)
movie walker/炎の少女チャーリーより
2022年6月に公開された作品なので、映像クオリティーは圧巻であります。
ただしこちらは、2022年6月に公開されたばかりなので、サブスクサービスで視聴することは現在できません。
>原点の炎の少女チャーリー
【漫画】炎炎ノ消防隊(全34巻 大久保 篤(著))
これは、ソウルイーターなどで知られる大久保 篤先生の最新作であります。既に完結しており全34巻あります。
ストーリーと作画、演出どれをとってもトップクラスなのでおすすめな作品です。
あらすじは以下の通りです。
全人類は怯えていた──。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物“焔ビト”となって、破壊の限りを尽くす“人体発火現象”。炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、現象の謎を解明し、人類を救うことが使命! とある理由から“悪魔”と呼ばれる、新入隊員の少年・シンラは、“ヒーロー”を目指し、仲間たちと共に、“焔ビト”との戦いの日々に身を投じる!! 燃え上がるバトル・ファンタジー、始動!!
Amazon
NetflixやAmazonプライムでアニメを視聴することも可能です。
(小説)ファイアースターター
こちらは、パイロキネシスという単語が初めて世界に登場した作品であり、モダンホラー小説の巨匠であるスティーブン・キング氏が1980年に発表した作品であります。
また、2022年に公開されたホラー映画「炎の少女チャーリー」の原作本になります。
あらすじは以下の通りです。
アンディとヴィッキーは、大学在学中に「ロト・シックス」と呼ばれる新薬の被験のアルバイトに参加して知り合った。その新薬は、ヴィッキーには弱い念力を、そしてアンディとヴィッキー双方で通じる弱いテレパシーを発現させた。
しかし、2人の超能力はごく弱いもので、アンディの場合は繰り返し使用すると片頭痛を引き起こし、ヴィッキーの場合は隣の部屋で点きっぱなしのテレビの電源スイッチを切るくらいしかできなかった。
その後、アンディとヴィッキーは結婚し、チャーリーが生まれたが、チャーリーは2人と違い、何の制約もなくパイロキネシスを使うことができた…
wikipedia
上下巻で700ページもあるので読み応えは抜群であります。
スティーブン・キング氏の初期の作品ということもあり根強い人気を誇る超大作であります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これが、パイロキネシスに関する全てです。
実際パイロキネシスが現実に存在しているのかは、いまいち分からないのが現状であります。
現代の科学はかなり発展していますが、この世界の5%しか理解できていないとも言われています。
そのため、パイロキネシスが完全に存在しないとは断定もできません。
そう考えると夢が広がりますね。
以上っ!
コメント