なんでウィルスとの戦いはなくならないの?
いつから人類は感染症と戦っているの?
何で突然新たな感染症が発生するの?
こんにちは、せかいひろしです。
年間100冊読書しながらガチで1000年生きる方法を模索中です。
本書はこんな疑問を解決したい人に特におすすめの書籍です。
2019年頃から猛威を振るい始め、瞬く間に全世界をパニックに陥れた新型コロナウィルス。
本当に不安を感じた人も多いと思います。
各言う私もガチで1000年生きることを目指している関係上、心底震え上がりました。
私の人生をかけて実現したい夢が崩れ去る音がしました。
本書は直接新型コロナウィルスに関して言及はしていませんが、上記で上げた疑問を網羅的に解決してくれる1冊です。
前置きはこれくらいにして、さっそく詳細をみていきましょう。
本書について
本書はタイトルと表紙からも分かる通り、感染症の歴史についてまとめられた書籍です。
ガイコツが特に印象的ですよね。
ちなみに何で表紙にガイコツが採用しているのかも読んでるの気づきます。
人類最大最強の天敵であるウィルス・細菌がどこで発生し、どうして拡散してしまうのかを知れることです。
例えば、下記のような有名な感染症について知れます。
- インフルエンザ
- エイズ
- 麻疹
- ポリオ
- 結核
- ペスト
ただ、もちろん少しマイナーな感染症についても書かれているのでご安心を!
そんな本書は日本の環境ジャーナリスト兼、環境問題研究者でもある石 弘行さんによって書かれています。
- 東京大学卒業
- 国連環境計画上級顧問
- 東京大学大学院教授
- ザンビア特命全権大使
- 東中欧環境センター理事
環境問題のスペシャリストなだけにいろいろなすごい肩書きがありますね。
もし、本書についてもっと知りたい方は石先生と日本を代表する女優である杉田かおるさんがYouTubeで対談しているので見てみるのも面白いです!
石先生の雰囲気が分かると思います!
次章からは、私が本書を読んで学んだことをまとめてます。
感染症の大流行の原因は人類側にある
皆さん感染症とはどこからやってくるのか気になったことはありませんか?
私も昔からずっと気になっていました。
我々は普通に平穏に暮らしているだけなのに、突然どこからともなく発生する感染症。
答えは大きく分けると2つあります。
- 野生動物との距離が近くなる
- 人口過密
1つずつ見ていきましょう。
野生動物との距離が近くなる
基本的にウィルスや細菌は最初から特定の場所で平凡に暮らしています。
それは、動物の体内や森の中でしょう。
なので、接触しない限り感染はしません。
しかし、人間は自らの欲求を追求する生き物です。
- 資源が欲しい
- 美味しい食べ物が食べたい
- 広い家に住みたい
などです。
これらを実現するためには、森や山を切り開かなくてはいけません。
この自らの欲求を追求売る行為そのものが結果として、感染を引き起こしてしまうのです。
普通では交わるはずもなかった動物と人間は接触してしまうのです。
例え、直接人間と接触しなくても、人間の飼っている家畜と接触してしまうのです。
事実、エボラ出血熱や今回の新型コロナウィルスは動物と接触したことがきっかけで発生しています。
人間が資源や食料を求めて彼らに近づいたことが、眠れる獅子を怒らせた訳ですね。
人口過密
もう一つ感染症が発生してしまう原因は、人口過密です。
なぜなら、ウィルスや細菌が圧倒的に広がりやすいからです。
通常、感染症は地球規模では広がりません。
それは、広範囲に渡って感染が広がる前に、感染した宿主が死亡してしまうからです。
しかし、産業革命以降は違います。
それは、人々がより良い生活を求めて都市に集まり始めたからです。
ペストがその代表的な例でしょう。
ペストとは、ペスト菌が原因で発症する感染症です。
別名、黒死病とも言います。死亡する際に全身に黒い斑点が広がるためそう名付けられました。
死亡率も無処置だと90%と高く、流行した当時ヨーロッパ全土を恐怖のどん底に陥れたでしょう。
では、なぜペストは流行してしまったのか?
原因は人口過密により大量発生したゴミです。
当時、ゴミの処理が追いついておらず、人々は街にゴミをポイ捨てしていました。
結果、ネズミが大量発生し、ネズミに寄生していたノミが人に吸血したことで感染が始まりました。
人が集まるといろんなチャンスや交友関係を気づけるようになります。
しかし、実は感染症の観点では最悪の選択であることが分かります。
今後も新たな感染症が発生し続ける可能性は高い
本書では、今後特に注意するべき感染症は2つのタイプがあると言っています。
- 新興感染症
- 多剤耐性菌が原因の感染症
新興感染症とは、最近になって発見された感染症のことです。
1950年以降、約40種類発見されています。
その中には有名なものも含まれています。
- エボラ出血熱
- コンゴ出血熱
- ラッサ熱
- H5N1(強毒性鳥型インフルエンザ)
- 豚型インフルエンザ
- COVID19(新型コロナウィルス)
次に多剤耐性菌です。
多剤耐性菌とは抗生物質が効かない菌のことです。
抗生物質が効かないということは、菌への対抗手段が免疫頼みになるという意味です。
たまにニュースで多剤耐性菌が原因の院内感染が起きていると報道されるので、知っている人もいると思います。
どちらにも共通しているのは、治療法が存在しないことです。
では、私たちは何をすればいいのでしょうか?
我々にできること/アクションプラン
本書では紹介されていませんが、私が本書を読んで感じた今日から我々にできることを考えてみました。
答えは2つです。
- 野生動物には触らない
- 免疫状態を最強にしておく
その1:野生の動物には決して触らない
上述したように、感染症は多くの場合、動物経由で起きます。
したがって、野生動物には触らないことが一番です。
ネズミや猿が近づいてきても触る人は少ないでしょう。
しかし、キツネや猫、犬が現れたら、どうでしょうか?
彼らはかわいいです。
我々の理性を消し飛ばしてきますよね。
でも、人生を台無しにしたくなければ、絶対に野生動物に触ってはいけません。
万が一触ったら、触った手で他の物を一切触らず、手を洗い消毒しましょう。
彼らも十分に危険なウィルスを持っている可能性があるので、触らないことが一番です!
参考までに身近な動物から感染する可能性のある病気です。
- 猫 → トキソプラズマ
- 犬 → 狂犬病
- キツネ → エキノコックス
- 鳥 → 鳥型インフルエンザ
- 猿 → 猿痘
- ネズミ → ペスト
もちろん感染の可能性があるだけで、必ず感染するわけではありません。
しかし、感染をしたくないのであれば、触らないことが一番です!
その2:免疫は最強にしておく
現代の技術ではまだまだ全てのウィルスや細菌に対する治療法は確立されていません。
したがって、病院で新興感染症や多剤耐性菌を治療する際は、対症療法になります。
対症療法とは、病気の症状に対して処置をすることです。
したがって、病気を治しているわけではありません。
つまり、基本的に最後は我々の免疫頼みということです
皆さんも楽しい老後を迎えたいなら、今一度生活習慣を見直してみるいいかもです。
- 美味しいから、まだまだ若いからと言ってカップ麺を食べすぎる
- 楽しいからと友達とお酒を飲みすぎる
- かっこいいからとタバコを吸う
- めんどくさいからと運動をしない
これらのことは少しずつ体を蝕みます。
もし当てはまるようでしたら、少しづつ改善していくと体の免疫力も最強になっていきます!
余談ですが、新興感染症に免疫で戦うとはどういうものなのかを知りたい方はヒューマンバグ大学の佐竹博文がおすすめです(笑)
体をはって、病気に打ち勝つとはどういうものなのか教えくれます。(笑)
まとめ:ご先祖様は最強だった
日本で生活しているとあまり意識しませんが、人類はこれまで想像を絶する犠牲の上で成り立っています。
本書を読むとそれがひしひしと伝わってきます。
本書を読むと一番感じるのは、「よく人類は絶滅しなかったな、、、」です。
今のあなたや私が存在するのも、ご先祖様の免疫力のたまものでしょう。
今一度感謝しないとですね。
昔は薬草飲んで気合いで治していたことを考えると現代が如何に恵まれた環境か分かりますね。
もう二度と悲劇を生まないために、人類の医学の発展を願うばかりです。
っそんな感じ!
以上!
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